南新町今昔物語

南新町今昔物語

●藩政時代からの隆昌

南新町商店街を含む8つの商店街からなる高松中央商店街。南北に伸びるこの通りの歴史は古く、高松城の城下町の中心として栄えてきました。とりわけ豪商の大店や邸宅が多くあった南新町は歴史と伝統のある商店街です。

昭和30年代の店舗の風景

江戸中期に活躍した俳人で画家の与謝蕪村は、南新町にあった豪商三倉屋の屋敷に逗留したといわれています。また、江戸後期の文人画家、長町竹石は南新町の生まれで、生家は薬種問屋は営んでいました。現在ある店舗の中にも、藩政時代からの豪商で今なお続く紳士服店、明示11年創業の寝具店、大正時代から商いを営んできたお茶屋など、長きにわたって商店街の繁栄を支えてきた店があります。

●アーケードの歴史は南新町から

昭和に入ると、昔ながらの大店を加え、新たな店がどんどんと出店し始めました。「中央通りができるまでは商店街がメインストリート。買い物客だけでなく荷馬車や人力車の往来も賑やかでした」「(南新町商店街と丸亀町商店街の間の)国道11号線が開通するまでは現在の300mより北へ約120mほど長かったんです」「映画鑑賞と入浴ができる娯楽施設もありましたね。」商店街の長老たちはこんな思い出話を語ります。

高松中央商店街の全長2.7kmに及ぶアーケード街は、日本一の長さで知られていますが、戦後、他の商店街に先駆けてアーケードを設置したのは南新町商店街でした。その落成祝いにはサーカスの興行が行われ、市長を先頭に像も一緒に“通りはじめ”をしたというエピソードもあります。

昭和50年頃の商店街の様子


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